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虫おくり

みなさん、「虫おくり」を知っていますか?
 「虫おくり」とは、その年の農作物の豊作をお祈りする伝統行事のことをいいます。昔は、現代ほど農薬が普及しておらず、農作物に害を及ぼす虫が後を絶ちませんでした。そのため、害虫を追い払い、少しでも多くの農作物が収穫できるようにと、農家の人の祈りが込められたこの行事が、昔から行われていました。

 城山台小学校の校区にある鹿背山地域でも、昔からこの「虫おくり」が執り行われてきました。記録によると元禄7年(1694年)以前から旧暦6月頃に行われていたようです。子どもたちを中心にして住民が松明を持ち、太鼓を鳴らしながら水田を廻ります。








 昔ほど「虫おくり」を行う地域は少なくなってきたものの、今でも全国各地で「虫おくり」は大切な伝統行事として行われています。私たちが安心して日々の農作物を口にすることができるのは、このような伝統行事が今でも語り継がれているからなのかもしれませんね。