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2021年9月の記事一覧

何を学ぶ、何で学ぶ


 4年生が体育科鉄棒運動「後方支持回転」の学習をしていました。技ができるようになるためにはスモールステップが設定されています。今日は『回るタイミングをつかもう』でした。一つ一つクリアしていく先に、技の完成があります。成功が近づき悔しがる友達にみんなが応援。そして、「もう少し〇〇したら。」「ここまで〇〇して。」とアドバイスが出てきていました。

 学級の中には、学習前からその技ができる子どもがいます。その子どもたちが学ぶべきことは…?技ができるから技がきれいにできるようにレベルを上げたり、できる仕組みについて考えたりすることができます。仕組みを言語化できると、まだできない友だちへの大きなヒントになります。

 

 加茂小学校の体育科では、関わり合いを大切にしています。技の仕組み(ポイント)がわかると友だちのできていることやできていないところが見えてきます。見えてきたらそれを伝え合い、みんなの技のレベルを上げていきます。

「自分ができたら、友だちもできるように」

「自分はできなくても、友だちをできるように」

「できなくても、できるに近づけるように」

 

補助の仕方1つ、声のかけ方1つでも、友だちへの思いやりが学べます。

友だちの新たな一面を見つけられます。

 

その授業を学ぶだけではなく、その授業で何を学ぶかが大事です。

「何も学ぶべきところのない人に、会ったことはない。」ガリレオ・ガリレイ