研究活動(令和4年度)

令和4年度 重点研究

研究主題
 主体的に学ぶためのプログラミング的思考の活用

研究主題の設定について
 本市は、関西学術研究都市の中核を担っており、企業研究所や大型施設が建ち並ぶ中に、小・中学校や高等学校がある。その中で本校は、次世代を担う児童のために、先駆的な実践を目指している。。
 本校は平成5年に開校し、「国際理解教育」「総合的な学習の時間」「理科教育」の指定を受け、学力の充実・向上に努めてきた。平成25年度までは、国語科を中心に各教科等における言語活動の充実についての実践を展開してきた。平成29・30年度には京都府教育委員会「学力向上システム開発校」の指定を受け、「外国語活動・外国語科」の研究を進めてきた。そして、一昨年度から「プログラミング教育」の研究を進めてきている。
 本校には明るく活発で、知的好奇心が高い児童が多く、学力も総じて高い。家庭の教育力も高く、教育熱心である。しかし、学力における二極化は見られる。また、議論をすることや順序立てて考えることが苦手な児童、友達と協力することや人とコミュニケーションを取ることを苦手とする児童もおり、自ら考え判断し、友達と協力しながら行動する力が課題である。
 そこで一昨年度は、学習や学校生活の中で、児童が主体性・協働性を育む機会を設定し、プログラミングを含む情報活用能力とコミュニケーション力を育成する取組を行ってきた。また研修を通して、プログラミング教育のねらいであるプログラミング的思考の育成について学んできた。昨年度は、次のステップとして、各教科等の学びを深めることに焦点を当て、プログラミング的思考をどんな授業で活用できるかを考えながら、授業づくりを行ってきた。
 今年度は、「自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動する」児童の育成を目指して、課題に対して解決する方法を順序立てて考え、活動を見直し学習をコントロールする力や、取捨選択しながら効率的で効果的なものを探す力を身に付けていけるよう、以下の研究仮説を設定し、研究を推進していく。

〈研究仮説〉
*各教科等の学習にプログラミング的思考を取り入れることで、主体的な学びにつなげることができるのではないか。

 (1) プログラミング的思考の育成につながるプログラミング教育を検討する。
 (2) 教科等におけるプログラミング的思考の活用の仕方を検討する。
 (3) 主体的な学びにつなげるため、研究を以下のように焦点化する。
   ・プログラミング的思考を育むことが、主体的な学びにつながっていたか。
 (4) 検証を行い、結果を分析し、本研究の成果と課題を明らかにして今後の指導に   
    活かす。