保健室より

2024年6月の記事一覧

聴くということ

 

 先日、こんな話を聞きました。

 

 学校から帰り、友だちとおもいっきり遊び・・その話を夕食時に話すのが楽しかった。楽しかったので、どんどん話をした。

 中学生になると、親から、「部活はどう?」ときかれたときは、「話したくなったら話す。うっとうしい!」と思った。

 

 この話を聞いて、聞きプロの先生から教えていただいた話を思いだしました。

 

 『きく』には、『聞く』『聴く』『訊く』の3つがあります。

 子どもの話をきくときは『聴く』 傾聴をします。

 ただただ、否定も肯定もせず、子どもの話を聴きます。

 たとえば、「今日、楽しいことがあった」

      「楽しいことがあったんや!」

      「○○さんと、○○して遊んだ」

      「そっか、○○さんと、○○して楽しかったんや!」

  

  これが、『訊く』になると

       「今日、楽しいことがあった」

       「何が楽しかったの? 何をしたの?」

      こんなふうになります。

 

  どちらが話しやすいか?と考えると『聴いて』もらっている時ではないでしょうか?

  自分が知らないところで子どもがどうしていたか?が、気になり、どうしても『訊いて』しまいますが、

  『聴く』を意識し、傾聴することが、話しやすい環境になるのではないでしょうか?

 

  最初の話でいうと

  遊んだ話を『聴いて』くれ、中学生になると『訊いて』いた。になります。

  『聴いて』くれた方がどんどん話がでてきそうです。話してくれたことをただただ『聴く』

  そうしながら、子どもの気持ちに寄り添えたらと思った出来事でした。