研究活動(令和3年度)

2021年4月の記事一覧

令和3年度 重点研究

研究主題
 深い学びにつなげるためのプログラミング的思考の育成

研究主題の設定について
 本市は、関西学術研究都市の中核を担い、企業研究所や大型施設が建ち並んでいる。その中で本校は、次世代を担う児童のために、先駆的な実践を目指してきた。
 本校は、平成5年に開校し、「国際理解教育」「総合的な学習の時間」「理科教育」の指定を受け、学力の充実・向上に努めてきた。また平成25年度までは、国語科を中心に各教科等における言語活動の充実についての実践を展開してきた。平成29・30年度には、京都府教育委員会「学力向上システム開発校」の指定を受け、「外国語活動・外国語科」の研究を進めてきた。
 昨年度からは「プログラミング的思考」の研究を始め、児童が主体性・協働性ををはぐくむ機会を設定し、プログラミングを含む情報活用能力と、その中でのコミュニケーション力の育成に取り組んできた。コロナ禍という制約のある中ではあったが、ペアワークや話し合い活動を取り入れることで学習内容の理解を促進し、また、プログラミング教育のねらいであるプログラミング的思考の育成について研修を行い、教科等におけるプログラミング体験のあり方について研究を進めてきた。
 今年度は、次のステップとして各教科等の学びを深めることに焦点を当てる。学習内容に照らし合わせ、プログラミング的思考を「どんな授業で活用できるか」考えながら授業改善を図り、同時に来年度に向けて指導内容の見直しも行っていきたい。
 学習指導要領に記載されている「これからの社会が、どんなに変化し予測困難になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動」する児童の育成を目指して、課題を解決する方法を順序立てて考え、理由付けて説明する力や、より良い取捨選択ができる力を身に付けていけるよう、以下の研究仮説を設定し、研究を推進していく。

〈研究仮説〉
*各教科等の学習にプログラミング的思考を取り入れることで、児童の学習意欲を高めることができるのではないか。
*プログラミング的思考を活用した授業を行うことで、児童は各教科等での学びをより確実なものとするとともに、深い学びにつなげることができるのではないか。

 (1) プログラミング的思考の育成につながる学習のプロセスを検討する。
 (2) 教科等におけるプログラミング的思考の活用の仕方を検討する。
 (3) 教科等での学びをより確実なものとするために、研究の視点を焦点化する
   ・プログラムの働きの良さを理解し、課題解決に活用する態度を育めたか。
   ・プログラミング的思考を育むことで、各教科等の学びをより確実なものにす  る深い学びにつなげられたか。
 (4) 検証を行うことで本研究の成果と課題を明らかにし、今後の指導に生かす。