研究活動(令和3年度)

研究活動R3

研究授業を行いました

2月3日(木)に、6年生の研究授業を行いました。

内容は、理科におけるプログラミングの活用です。
「発電と電気の利用」の発展学習として、
人が近づいて、かつ、暑いときだけ回るように、扇風機をプログラミングしました。

ブロックや電子パーツを使って扇風機を組み立てた後、
パソコンを使ってプログラムを組み、扇風機に送ります。
このとき大切なのが、どのぐらい手を近づけ、どのぐらいの温度で扇風機が回るようにするかの「閾(しきい)値」です。

適度な閾値を設定し、扇風機の周りの温度を上げながら手を近づけ、
見事、扇風機が回ったときには、歓声が上がっていました。

6年生は今年度、ICTサポーターや木津川市の学校ICT化支援チームの支援のもと、
いろいろなロボットプログラミングに取り組んできました。
その成果を、理科の学習でも発揮することができました。
 

1月の昇降口前掲示板

1月の昇降口前掲示板には、
6年生のプログラミング学習が紹介されています。

6年生では今年度、総合的な学習の時間に、
プログラミング学習用教材のブロックセットを使い、グループで、
①うでふりロボット
②歩行者用信号機
③タッチセンサー付き自動ドア
④ブルドーザー
⑤小型犬ロボット
を製作し、パソコンでプログラムを作って動かす学習をしました。

パソコンに、自分たちが意図したようにロボットを動かす指示をしたつもりが、
思うように動かず、四苦八苦・・・。
でも、このトライ&エラーの繰り返しが、
子どもたちにとって、プログラミング的思考を育てる大事な体験となります。
 

12月の昇降口前掲示板

12月の昇降口前掲示板には、
5年生のプログラミング学習が紹介されています。

図画工作科の「まだ見ぬ世界」です。

制作過程の中で、以下の3つのことを自分で選択します。
①写真
②画材(絵の具、コンテ、パス、色鉛筆)
③道具(筆、スポンジ、指、歯ブラシ、タンポ)

試行錯誤はもちろんOK。行きつ戻りつしながら、
写真の外側に広がる世界を想像して描きました。

研究授業を行いました

11月16日(火)に4年生、11月24日(水)に2年生の研究授業を行いました。

4年生は、総合的な学習の時間の環境学習の一環で
「給食のヒミツ~いつ・どこで・だれが~」を
 

2年生は、国語科「ことばでみちあんない」を
 
それぞれ、プログラミング的思考を取り入れながら、学習しました。

11月の昇降口前掲示板

11月の昇降口前掲示板には、
1年生のプログラミング学習が紹介されています。

算数の「じゅんじょよくけいさんしてみよう」と「なかまわけをしてみよう」です。

掲示物を読むと、1年生なりに筋道を立てて考えている様子が伝わってきます。
順序よく考えることの良さを、これからもたくさん体験していってほしいと
思います。
 
                〈実物を触ることができるコーナーもあります〉

10月の昇降口前掲示板

7月・9月の掲示板では、異年齢「SKIPグループ」を写真で紹介していましたが、
10月からは、本校重点研究「プログラミング教育」の学年ごとの取組紹介に戻りました。

10月の昇降口前掲示板の担当は、2年生です。
プログラミングを使った音楽「おまつりの音楽」の学習を紹介してくれています。

7種類の1小節リズムの中から4つを選び、
「トルコ行進曲」の鑑賞で学んだ「繰り返し」を取り入れながら、
『スクラッチ』の機能を使って、タブレットでお祭りの音楽を作りました。

自分でリズムをプログラムして作った「おまつりの音楽」が、タブレットから流れると、
子どもたちは大喜び! すっかり作曲家気分です!!

班でお互いの「おまつりの音楽」を交流した後、感想を述べ合いました。

6月の昇降口前掲示板

6月の昇降口前掲示板の担当は、4年生です。
プログラミングを使った体育「開脚前転」の学習を紹介してくれています。

まず、開脚前転の一つ一つの動きを、付箋を使って分解し、
フローチャートで整理しました。
その後、タブレットを使って自分の開脚前転の様子を確認しながら、
練習に励みました。

5月の昇降口前掲示板

5月の昇降口前掲示板の担当は、3年生です。
プログラミングを使った体育「リレー」の学習を紹介してくれています。

プログラミング教育一年目の昨年度は、
「プログラミングに慣れる」学習が主でしたが、
2年目の今年度は、「教科学習に生かす」ことを目指しています。

令和3年度 重点研究

研究主題
 深い学びにつなげるためのプログラミング的思考の育成

研究主題の設定について
 本市は、関西学術研究都市の中核を担い、企業研究所や大型施設が建ち並んでいる。その中で本校は、次世代を担う児童のために、先駆的な実践を目指してきた。
 本校は、平成5年に開校し、「国際理解教育」「総合的な学習の時間」「理科教育」の指定を受け、学力の充実・向上に努めてきた。また平成25年度までは、国語科を中心に各教科等における言語活動の充実についての実践を展開してきた。平成29・30年度には、京都府教育委員会「学力向上システム開発校」の指定を受け、「外国語活動・外国語科」の研究を進めてきた。
 昨年度からは「プログラミング的思考」の研究を始め、児童が主体性・協働性ををはぐくむ機会を設定し、プログラミングを含む情報活用能力と、その中でのコミュニケーション力の育成に取り組んできた。コロナ禍という制約のある中ではあったが、ペアワークや話し合い活動を取り入れることで学習内容の理解を促進し、また、プログラミング教育のねらいであるプログラミング的思考の育成について研修を行い、教科等におけるプログラミング体験のあり方について研究を進めてきた。
 今年度は、次のステップとして各教科等の学びを深めることに焦点を当てる。学習内容に照らし合わせ、プログラミング的思考を「どんな授業で活用できるか」考えながら授業改善を図り、同時に来年度に向けて指導内容の見直しも行っていきたい。
 学習指導要領に記載されている「これからの社会が、どんなに変化し予測困難になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動」する児童の育成を目指して、課題を解決する方法を順序立てて考え、理由付けて説明する力や、より良い取捨選択ができる力を身に付けていけるよう、以下の研究仮説を設定し、研究を推進していく。

〈研究仮説〉
*各教科等の学習にプログラミング的思考を取り入れることで、児童の学習意欲を高めることができるのではないか。
*プログラミング的思考を活用した授業を行うことで、児童は各教科等での学びをより確実なものとするとともに、深い学びにつなげることができるのではないか。

 (1) プログラミング的思考の育成につながる学習のプロセスを検討する。
 (2) 教科等におけるプログラミング的思考の活用の仕方を検討する。
 (3) 教科等での学びをより確実なものとするために、研究の視点を焦点化する
   ・プログラムの働きの良さを理解し、課題解決に活用する態度を育めたか。
   ・プログラミング的思考を育むことで、各教科等の学びをより確実なものにす  る深い学びにつなげられたか。
 (4) 検証を行うことで本研究の成果と課題を明らかにし、今後の指導に生かす。