日誌

学校運営協議会

伝統行事「虫おくり」について

 みなさん、「虫おくり」をご存じでしょうか。

 虫おくりとは、その年の農作物の豊作をお祈りする伝統行事のことを言います。

 校区地域(鹿背山地域)でも虫おくりが行われており、日が暮れた後に松明(たいまつ)を持った行列が地域内を練り歩く光景はとても幻想的です。

 昔は現代ほど農薬が普及しておらず、農作物に害を及ぼす虫が後を絶ちませんでした。そのため、害虫を追い払い、少しでも多くの農作物が収穫できるようにとの農民の祈りが込められています。

 さらに、農作物への害虫は悪霊のしわざとも考えられていたことから、その退散を祈る呪法といった見方もあるそうです。

 昔ほど虫おくりを行う地域は少なくなってきたものの、今でも全国各地で大切な伝統行事として行われています。

 私たちが安心して日々の農作物を口にすることができるのは、このような伝統行事が今でも語り継がれているからかもしれません。