校長室より。。。

校長室より。。。

ノート・レポート 違う言葉で


 
 1年生教室。
 シャキーンと、挙がっている手。思っていることを発表しようとがんばっています。

 教師になって間もない頃、どんな指示をしたら子どもたちは動くのだろうと
試行錯誤していました。教育書をよみあさり、ある本に出会いました。
「AさせたいならBと言え」という本です。

 指先までしっかり伸ばして挙手させたい。でも「指先まで伸ばして手を挙げましょう。」と
普通に言ってもいいのですが、長続きしません。
 「天井を突き刺すようにね。」というとシャキーンと手が挙がります。

 習字の授業で、「筆を立てましょう。」ではなく、
 「筆の上に500円玉を乗せましょう。」
 静かにさせたいときは、「外の木の葉っぱの上の毛虫の足音聞こえる?」
 静かに歩かせたいときは、「忍者になって」
 早く書かせたいときは「鉛筆の先から煙がでるくらいのスピードで」
 姿勢を正しくさせたいときは、「背筋を伸ばして」ではなく、
 「おなかの皮を伸ばして」
 正面を向かせたいときは、「おへそをこちらに向けて」
 自分の周りに集合させたいときは、
 「先生の鼻の穴がみえるところに座りましょう。」

 ストレートに指示するのではなく、別の表現で伝えるとけっこう指示が入ります。
 いろいろと考えて使ってきました。ちょっと知的な好奇心をついてみるといいですね。
 指示の出し方を考えるのも楽しいです。

 「勉強させたい」
 どう 言いましょうか。。。。?

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